只今上司がデレデレちゅぅ！！〜溺愛上司に愛されて〜
響輝は悠哉に話を聞いたのか、お昼休みになって美羽に話しかけた。

「柊木さん、おめでとうございます。本当ヘタレで怖い悠哉かもしれないけれどよろしくお願いします」
「ありがとうございます、響輝さん」

響輝は見守っているかのように微笑んだ。

美羽が社長室に向かう廊下で何人かの人から祝福の言葉をもらった。
前の部署に書類を持っていくと春義からも「おめでとう」と言われていた。

「社長…」

社長室に来る間に美羽は疲れていた。

「大丈夫か、美羽」
「社長が言いまわったんですか？」

美羽は廊下であったことを悠哉に話した。

そして何故か悠哉も困っている様だった。

「俺も歩くたびに言われるから、今日はここから出るのを諦めた」
「社長…、悠哉さんの所為ではないのですね」

悠哉は疲れている様子で頷いた。

「困ったものですね…」
「本当にな」

2人は同時にため息をついた。

「ひと段落するまで耐えれるか？」

悠哉が美羽に聞く。

「一応…聞き流せばなんとか大丈夫…です」
「そうか…ごめんな」
「悠哉さんが謝ることはありません」

可笑しいと美羽は笑って言った。

悠哉も美羽の笑った顔を見て安心したのかいつもの表情に戻った。

「今日は一緒に帰れるか？」
「はい、定時に上がれるよう調整します」
「じゃあ、今日は食べに行こう！」
「はい！」

美羽はウキウキ気分で社長室を出た。

悠哉もやる気を取り戻し、仕事に集中し始めた。
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