いじめから救ってくれた捨て猫
幼児の頃
僕が、小学三年生の時の話です。

名前は爽。

両親から聞いた話では、生まれた時は四キロ近くもある、大きな赤ちゃんだったそうです。

でも僕には幼児の頃から病気がありました。

扁桃肥大という病名で、よく扁桃炎になり、高熱を出しては、ぐったりとしていました。

そういうわけで、小さい頃から身体が弱くて、身体の発達も遅くて小さかったのです。

診察を受けた先生からは、できるだけ早く扁桃を切除する手術を受けた方がよいと指示されていました。




幼稚園時代の僕の家は、家の前の道を横切ると防波堤があり、その向こうは海でした。
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