俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
だめだ、今日の私はどうかしている。こんな日は早くお風呂に入って寝よう。

観たかったテレビは録画予約をし、早々とお風呂を済ませいつもより早くベッドに潜り込んだ。




次の日の朝。出勤し受付があるエントランスに向かうと既に灯里ちゃんの姿があった。


昨日抱いてしまった感情に後ろめたさがあり、どうやって声をかけようか迷っていると、私に気づいた彼女はいきなり頭を下げた。

「千和さん、昨日はお兄ちゃんがすみませんでした!」

「え、ちょっと灯里ちゃん?」

突然謝り出す灯里ちゃんに動揺してしまう。すると彼女は顔を上げ、申し訳なさそうに話し出した。


「お兄ちゃんから聞きました、せっかく千和さんが泊まっていきませんかって誘ってくれたのに、私がいるからって理由で千和さんを送り届けて帰ってきたと。……本当、どうしようもないお兄ちゃんですみません」

か、和臣さん……!! どうしてそんなオープンなの!?

自分から泊まりに誘ったことを灯里ちゃんに知られてしまい恥ずかしい。
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