俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
「こら健太郎!! からかわずにいられないっていうのは、俺のことか? え!?」

当然そんな健太郎さんに牙をむく和臣さん。

もう、和臣さんってば……。まんまと健太郎さんの手のひらの上で転がされているって気づかないのかな。

こうやってムキになっちゃったら、ますます健太郎さんの思うツボだと思うけど。

当然健太郎さんは口元を押さえて、必死に笑いを堪えている。

「いいえ、誰もお義兄さんのこととは言っておりませんよ?」


「いいや、明らかに俺のことだろう!! 千和、これからデザートにパンケーキを食べに行こうと思っていたんだが、こいつらも連れていっていいか!?」

「え?」

パ、パンケーキ?

和臣さんの口から突如飛び出したワードに目を見開く。

私はもちろん健太郎さんに灯里ちゃんも。

びっくりだ。まさかこの後にもそんなサプライズを用意してくれていたなんて……。

「こいつがこれから灯里とふたりっきりになるかと思うと、心配でお前とゆっくりパンケーキを食べられそうにない!!」
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