俺様社長はウブな許婚を愛しすぎる
「ん? なんだ、灯里に健太郎。さっきからこんな日って。それに誕生日って誰の?」

「え?」
「は?」
「え?」

和臣さんの話に、私たち三人は声をハモらせた。

そして一斉に和臣さんを見る。

「な、なんだよ三人して!」

ちょっと待って。

誕生日って誰の?ってどういう意味? だって和臣さん、私の誕生日だから水族館やここに連れてきてくれたり、パンケーキを食べに行こうって言ってくれたんじゃないの?


呆然とする中、灯里ちゃんが恐る恐るお和臣さんに問いかけた。

「お兄ちゃん……今日がなんの日から本当に知らないの?」

「なんの日って……なんの日だ?」

嘘でしょ、和臣さん。

なんの日か本当にわかっていないの? もしかして健太郎さんに私の誕生日を祝っていることを知られるのが恥ずかしくて、わざと知らないフリをしているだけ?


「じゃ、じゃあどうして今日、千和さんを水族館に誘ったり食事に来たりしたの? 今からパンケーキも食べに行くんでしょ!?」
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