眠り王子が人ではなかったのですが。



『今日は、大丈夫だと思ったのに!!』



私は幼い頃から、この世のものでないモノたちが見える。アレは目が合うと追いかけてくるという厄介な存在。



悪寒がするのは、アレが近づいた時で、いつも目を合わせないように俯いて登下校する。しかし、失敗すると今の様に追いかけられるのだ。



目が合えば自動的に鬼ごっこになる。



この学校は、敷地内に公園のある特殊な学校だ。なのでここで走り回ってアレをまいて帰ることが多い。


アレって撒けるの??っとお思いでしょう。まぁ元は同じ人間ですからね。何とか撒けるんです。



とりあえず家まで着いてこられるのは非常に困る。



仕方ない、今日も頑張るしかない。



《オ姉チャン、遊ボウヨ》



『無理です遊べません!!』



ごめんなさい!!ッと全力で逃げ回るが距離がなかなか離れない。



さすがに若いだけあって体力が……関係ないか☆ってそうじゃない!!



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