たぶん、トクベツちがいな恋。
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茶々の好きなチョコレートカフェは、俺も今まで数えるほどしか来た事なかった。
先に注文をして、会計を済ませる。
たくさんカタカナが並んでいてよく分からなかったから、俺は適当にブラックコーヒーを頼んだ。別にブラックが好きなわけじゃないけど、なんとなくチョコレートの気分じゃなかったから。
「…近海、ブラック飲むの?」
「ん?あぁ、別に飲まなくはないよ。この中ではコーヒーがいいかなって思っただけ」
「…ふーん」
茶々からの質問に答えると、オシャレな店員さんは金額を示してきた。並んでいるのは、2人分の金額。茶々はチョコレートブラウニーも頼んでいたから、3分の2は茶々の分だ。
財布を取り出して、示された金額をすべて払った。隣で茶々がピンクの財布を取り出していたけど、出さなくていいと言ってしまわせた。
茶々は少し驚いた顔をしていたけど、そのままケーキと飲み物を取りに隣の棚に並ぶ。
そこには、なんだか色々と輝かしいものが並んでいて。
「…なんだこれ、何に使うんだよ」
「シロップだよ。香りが色々あって楽しいの。それから、ここのマシュマロは食べ放題なのよ。知ってた?」
「まじで?知らなかった」
瓶に詰められたシロップたちとマシュマロ。茶々は、小さな皿をとって、俺の分と自分の分に3つずつマシュマロを乗せた。
「ここのマシュマロ、おいしいの!絶対食べて」
「まじ?甘くねーの?」
「大丈夫、甘さ控えめだよ」
「ふーん…」
キラキラした顔。ほんと、甘いものの前では表情変わるよな。
好きなものの前では、表情が明るくなる。
珠理の前でだって同じ。同じ顔をしていた。
やっぱり、コイツにとっての“トクベツ”な顔はこっちなんだ。