和泉くんの考えてることはわからない。
「…そういえば」
「え?」
作業がある程度終盤に差し掛かった頃、和泉くんは思い出したように声をあげた。
手元を見ていた和泉くんの視線が私に向けられて、ドキッと心臓が音を立てる。
「花宮さんと真が朝話してたあれって、何?」
「あ、あれとは…?」
「ほら、俺に付きまとってる理由のやつ」
「付きまとってるって……」
あまりにもストレートな和泉くんの言葉に若干ショックを受けながらも、今朝の大原くんとの会話を思い出す。
私が和泉くんを好きになったキッカケ、の話だろうか。