和泉くんの考えてることはわからない。
ここまで遅くなってしまった理由は、一つしかない。
顔の赤みを落ち着かせるのに時間がかかったんだ。……誰かさんのせいで。
だってだって、ズルすぎるんだもん。
あの気まぐれな意地悪…なんかエスカレートしてる気もするし。
かといって、今更和泉くんに睨みを利かせたところで向こうは知らんぷり。
というか、最早関心すらなさそうにいつも通りの無表情を浮かべていて、もう本当に和泉くんが何を考えているのか分からなかった。
「や〜、にしても楽しかったな!」
「そうねー」
「うんうん、楽しかった!」
帰り道になっても、和泉くん以外の私たち3人は「楽しかった」という言葉が絶えなかった。