和泉くんの考えてることはわからない。
ホチキス作業が終わったのは、それから数分後のこと。
「送る」
「い、いいいい!大丈夫です…!!」
津田先生へ冊子を届け終えて玄関へ向かった矢先に、和泉くんはとんでもないことを言い出した。
玄関まで一緒に来れただけでも嬉しいのに、送るだなんて…!
「本当に大丈夫だから!むしろ私が和泉くんを送るよ!!」
「何意味わかんないこと言ってんの、花宮さん」
「だって…!」
もう完全にテンパってしまった私は、アワアワと意味もなく首を全力で横に振りまくる。