和泉くんの考えてることはわからない。



「うわぁ、どんどん酷くなってる…。雨なんて聞いてないよー!あたし傘ないのに〜」

「は?あれだけ常に傘持っとけって言ってんのに」

「だって今日いつもと違う鞄だもん」

「ったく…」



呆れ顔を浮かべながらも自分の鞄から黒い折り畳み傘を取り出す和泉くんに、どうしても胸が苦しくなってしまう。




「花宮さん」

「…ん?」



ふと、和泉くんの視線が久野さんから私に移った。



この後和泉くんがなんて言うかなんて、想像もつかない。



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