和泉くんの考えてることはわからない。



「じゃあね、栞里ちゃん。またお話しようね」

「うんっ」



当たり前のように私の名前を呼んでくれた雪奈ちゃんは、そう言ってヒラヒラと私に手を振る。


それが嬉しくなって、私も笑顔で手を振り返した。



こんなに可愛くて素敵な子とお友達になれるだなんて、私は幸せ者なのかもしれない。


勝手にヤキモチを妬いていた自分が恥ずかしい。



今度は蒼くんと早苗と大原くんと、5人で会おう。


そう勝手に心の中で計画を立てて、私はお爺ちゃんとお婆ちゃんと病院を出た。



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