和泉くんの考えてることはわからない。


「栞里、そんなムキにならないの」

「だってー」


早苗にまで注意をされて、ぷーっと頬を膨らます。



だってだって、和泉くんの優しさが分からないなんて。


大原くんは和泉くんと幼馴染なはずなのに、一体和泉くんの何を見て来たというんだ。




「もういいもん!和泉くんの優しさは私が1番分かってるから!」



最終的に不貞腐れた私は、そう言って「イーッ」と大原くんを睨む。




「…蒼、お前愛されてるな」

「…俺に振らないで」



その後すぐに早苗を連れて席に着いたから、大原くんと和泉くんのその後の会話については聞いていなかった。


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