和泉くんの考えてることはわからない。
頑張れ、和泉くん…っ!!
そう思いっきり声に出して応援したいのに、この時の私にはそれすらの気力がなかった。
「 (……やばい…) 」
感覚がふわふわしていて、視野が狭い。
和泉くんを見たいのに、ぼんやりとしたそのシルエットを目で追うのがやっとだった。
「……っ、」
流石に、ここで倒れるわけにはいかない。
隣にいる早苗に気付かれないように、私はそっとその場の応援エリアから抜け出す。