天然お姫様は最強総長様!
「その新しい仲間を紹介する!静かに聞けよ!」
さっきよりも大きな声で言った後、後ろに下がりりょーと優樹菜ちゃんを前に行かせる。
「ぶはっ!……自己紹介して。」
「………自己紹介?てか、笑うな。」
りょーはあわあわしてるし、優樹菜ちゃんは皆を見ながら目を回している。
この状況で笑うなって言う方が無理。
だって、カナ達も笑ってるもん。まぁ、正確には笑いを堪えているだけど。
「……一難亮です。えーっと……まだまだ未完成な俺だけど、一生懸命頑張るので、宜しくお願いしますっ!!」
……未完成、ね。
りょーらしい自己紹介。
りょーが一歩下がって優樹菜ちゃんが恐る恐る一歩前に出た。
「あ……あの、えっと……し、柴田優樹菜です!!ひ、姫になりました……。えっと、これから皆と一緒にここで頑張りたいと思います!宜しくお願いします!!」
りょーと同じで深々と頭を下げた後、一歩下がった。