“あなたを愛しています”




その言葉ではっと我に返る。




私、こんなところで何をしているのだろう。

もう、披露宴が始まってしまうというのに!!

それで、真っ赤な顔で二人に告げる。




「披露宴が始まります」






急いで会場へ向かいながらも、胸のドキドキは止まらなかった。

もし、時間があったら……弘樹さんが現れなかったら……

私はどうなっていたのだろう。

触れただけで身体中が熱を持った。

好きが止まらなくなった。

私は、こうも全身で司君が好きなんだ。



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