“あなたを愛しています”






司君を思うと、胸がきゅんと甘い音を立てる。

顔が熱くなり、にやついてしまう。

司君に会いたい。

私のものだって確認したい。




それなのに……




再び見えたその後ろ姿に衝撃を覚えた。





茶色っぽいミディアムヘアに、綺麗な横顔。

それは紛れもなく司君だった。

彼は隣を歩く女性と楽しそうに話している。

その女性は……小川さんの結婚式で会った、例の美女だったのだ。


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