“あなたを愛しています”





私の仕事は終わった。

司君は、仕事だと嘘ついてあの美女に会っていたでしょ。

そう聞けばいいものの、何も言えない愚かな自分が憎かった。

そして、こんなに夜遅くまで彼女といたのかと絶望する。

まさか……いけないこと、していないよね?

彼女を抱いたり……していないよね?

司君が彼女を抱く……

想像しただけで、息が出来なくなるほど胸が痛い。

嫌だ嫌だと心が悲鳴を上げる。



< 183 / 353 >

この作品をシェア

pagetop