“あなたを愛しています”
次の日……
暗い気持ちを必死に隠し、仕事に行った。
一人で落ち込んでいてもいけない、周りの空気を悪くしてしまうからだ。
そう分かっているのに……
時間があれば、司君のことを考えてしまう。
その度に胸がズキズキ痛んで、涙さえ出てきそうになるのだった。
挙式を控えた佐藤さんとの、最終確認もあった。
嬉しそうに身を寄せ合い、楽しみですと言ってくれる佐藤さん。
私はウェディングプランナーとして、いけない態度を取ってしまったのに、二人は私を責めたりしなかった。