“あなたを愛しています”









ただぼーっと仕事をして、定時には仕事を終えた。

残業する気にもなれず、立ち上がる。

だってこれから……司君とのデートだから。





司君はきっと、何事もなかったかのように私に会うのだろう。

そして、いつものハイテンションで話すのだろう。

大阪がどうだったとか、コンテストがどうだったとか。

もちろんそれに興味はあるが、私が知りたいのは……司君の気持ちだ。

司君は何を考えて私と付き合っているのだろう。

何を考えて、あの美女と歩いていたのだろう。

司君は教えてくれないかもしれないけど、ちゃんと伝えようと思った。

はっきりさせようと思った。

だって私は、幸せになりたいから!



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