“あなたを愛しています”





照れ隠しに、



「この花、何て名前?」



司君に聞く。

すると、



「スターチスだよぉ」



司君は満面の笑みのまま教えてくれる。

その眩しい笑顔につられて、思わず私も笑ってしまう。




こんな小さなやり取りさえ、幸せだと思う。

これからも、ずっとこうやって笑っていたい。

司君と一緒にいたい。

もうね……司君を思うと、胸がいっぱいではち切れそうなんだ。


< 225 / 353 >

この作品をシェア

pagetop