“あなたを愛しています”






「花奈ちゃん、お疲れ様ぁ!」




私を見て、子犬のように駆け寄ってくる司君。

顔がにやけてしまう私のシャツをぎゅっと握り、



「帰ろうよぉ」



甘えた声で誘惑する。

そんな司君が大好きで、もっと一緒にいたいと思ってしまう。




「うん、帰ろう」




そう言うと、また無邪気な顔で笑ってくれる。

その顔を見ると、胸がきゅーっと締め付けられた。

司君のことが大好きだなぁって再確認する。






「花奈ちゃん、今日はコート買いに行ってね、そのあとご飯食べて……

俺の家、来る?」




少しはにかんで聞く司君がまたツボだ。

そして、真っ赤になって頷いた時……





「司」




低い男性の声が聞こえた。




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