“あなたを愛しています”






そんな中……






「花奈ちゃん!」




大好きなその声が聞こえて、振り返った。

後ろには、パーカーにジーンズ姿の司君が立っていた。

いつも通りの司君を見て、自然と笑みがこぼれる。

そして藤井さんは、



「おー!アツイのが来た」



と言って、そそくさと帰ってしまう。

そんな藤井さんを目敏く見つけた司君は、頰を少し染めて



「誰?」



と聞く。


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