“あなたを愛しています”





「何食べたい?」



「なんでも……」



「和食?洋食?ラーメン?」




なんでラーメンが出てくるの?なんてツッコミ、出来るはずもなかった。

どぎまぎしながらかろうじて



「和食」



と答えただけだ。

そんな私を見て、嬉しそうに目を細める司君。

例外なく胸がきゅんとときめいた。





あーもうッ!!

本当に何をしているんだろう。

自分よりも年下の変な男にドキドキして!!




冷静に冷静にと言い聞かすが、繋いだその手が熱すぎて、冷静になんてなれるはずもなかった。


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