“あなたを愛しています”
「花奈ちゃんはいくつなの?」
「にっ……二十七」
「そっか……可愛いね」
いきなり発せられたその言葉に、ビクッと飛び上がる。
かっ……可愛い!?
何それ!!
チャラくない!?
もしかして司君、すごいやり手なのかもしれない。
遊び慣れているのかもしれない。
……そうだよね、今一瞬忘れていたけど、すごい人だから。
カッコいいし、お金だってある。
それでも動揺してしまう私を、長い指を顎の下で組んでじーっと見る司君。
その熱っぽい目で見られると、全身から発火してしまいそうだった。