“あなたを愛しています”




でも……



「もっと話して?」



もっと聞きたいと思ってしまう。

もっとキュンキュンしたいと思ってしまう。

これ以上のめり込むのは、ヤバイと分かっているのに。




私の言葉を聞き、顔を真っ赤にして横を向く司君が可愛い。

やめよう、やめようと思うのに、お酒のせいでおかしくなった私は……真っ赤な彼を指でツンツン突きながら言う。




「関西弁良いよ!

三割増しだよ!?」




そんな私の指を……ぎゅっと握る司君。

甘くて危険な視線がぶつかり……




「そんなん言うな。

……襲うで」



低く甘ったるい声で囁いた。



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