“あなたを愛しています”




ひぃぃぃぃ!!



そう、奇声を発しそうになった。

司君ってこんな色っぽくて危ない顔するんだ。

しかも、こんな声出すんだ!



心臓止まりそうで、身体から発火しそうで、頭が真っ白だった。

ただひたすら鼓動が早く、司君しか見えなくなる。

あーもう。駄目だって言ってるのに!!

どうしてこうものめり込んでしまうの!?





「ごめんごめん、冗談だよぉ」




慌てる彼の声なんて、もう耳に入ってこなかった。





もう、認めざるを得ない。

司君なんて関わりたくもなかったのに……

私は彼に惹かれている。


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