“あなたを愛しています”
「花奈ちゃん!
なんとか間に合ったよぉ」
司君はそう言って、私のデスクの上に持ってきた荷物をドスンと置いた。
それは大きなダンボールと、箱に入ったたくさんの花だった。
司君があまりにも荒々しく置くものだから、花に付いていた水滴が飛び散り、私のデスクがびしょびしょに濡れる。
「あ……」
思わず声を上げてしまう。
机の上にはパソコンもあるし、大切な資料もたくさん置いてある。
本当なら、「もっと気をつけてよね!」なんて言いたいけど、言える義理もなかった。