“あなたを愛しています”





そんな私を見て、



「ごめんごめぇん!」



司君は顔を歪めて謝る。




「花奈ちゃんの机、ぐしゃぐしゃだよ。

このお詫びはまた今度……」





お詫びでも何でもいい。

また会えるチャンスが増えるなら。




どうやら私の顔は緩んでいたらしい。




「松島、なにニヤついてんだ?」




吉川さんに突っ込まれる。

それだけではない。




「松島さん、桜庭司が彼氏とかヤバイですよ!?」




林さんが興奮している。

その言葉に、



「かっ、彼氏!?」



私は素っ頓狂な声を上げる。





ちょっと待って……

彼氏ってなに!?

彼氏って……!!


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