“あなたを愛しています”
思わず顔を上げてしまった。
すると、司君の少し細められた瞳と視線がぶつかる。
それでさらに顔が熱くなる。
だけど……真っ赤な顔をしていたのは、私だけではなかったのかもしれない。
気のせいかもしれない。
気のせいに違いない。
だけど、司君の頰も少しだけ、紅く染まっていたんだ。
司君といると、身体も心も熱を持つ。
その一挙一動に狂わされる。
堕ちたら、速かった。
まるでジェットコースターのように……どんどん司君にはまっていく。