ほんもの。
安藤が私の手首を掴む。
「ううん、作ってみせる」
「え」
「キッチン借りる!」
「おい月白」
寝室から出て、キッチンへ行く。何回も来ているから、米の場所くらいわかりますよ。
しかし、問題はここから。
そういうときは文明の利器に頼れば良い。
お粥 レシピ 生米から、で検索。
あ、ちゃんと出てくる。流石世の料理人たちは素敵なレシピを紹介……え、米を1時間以上浸漬する……?
安藤を今から1時間以上も待たせるっていうのか。
お粥ってなんて罪な料理なんだろう。
全ての罪をお粥に着せて、私は眉を顰める。