ほんもの。

話が見えない。

昨日会ってた人と電話をしていて、しかもその相手は女性だけじゃない。

つまり、誰なんだろう。ていうか、今から会いに行くって。

一時間も車を走らせないうちにその場所へ到着した。

「……これは一体」

「すみません。裏の駐車場使わせてもらえることになって、鷹村さんの伝手で竹も借りられて、みんな集まれる今日に流しそうめんやろうって決めてて」

朗らかに私に笑いかけてきたのは、昨日スーツを着ていた女性だった。

今は三毛猫のエプロンをかけて素麺を茹でているけれど。

「良かったら安藤さんたちも参加していきませんか?」

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