ほんもの。

「ありがとうございます」と受けとったのは、紺野さんのもう一人の妹さん。

「じゃあ、お邪魔しました」

「はーい、おやすみなさい」

安藤の車に乗り込む。途端に静かになった気がした。

「なんかちょっと、寂しいね」

「ああ、同じこと思った」

ハンドルに腕をかけた安藤の方を向くと、掠めるようにキスをされる。
少し離れて、目を覗かれた。

「……うち、泊まっていく?」

尋ねると、ちょっと嬉しそうに「そうする」と返事が聞こえた。






飛び入り参加で流しそうめんが体験できるとは思わなかった。

< 231 / 235 >

この作品をシェア

pagetop