白馬に乗った上司様!?
「それは本当に申し訳ないと思います…」
緑ちゃんを助けると決めてから、心の中にずっといる罪悪感に改めて気持ちが下がる。
部にいる営業アシスタントは全部で9人。大体、営業マン6人に1人の割合だ。
基本的な事務処理は営業自身がやるから面倒な資料整理などの雑用がメインの業務っていうのが建て前だけど、実際には面倒くさがった営業マンが事務処理の仕事を振ってくるから結構忙しい。
そこから最年長の私が抜けたら……後輩の女子社員達の負担を思うと、申し訳なさが胸を重くなって仕方ない。
「いや、申し訳なく思う必要はないよ。西春さんに仕事が集中し過ぎてた今までの状況の方が良くなかったんだし」
「良くない、ですか?」
最年長でベテランである自分へと回って来る仕事が一番多くなって当然だと思っていたから、課長の言葉に首を傾げた。
「うん、良くない。西春さんが仕事出来るのは事実だし、他のアシスタントより仕事量が多くなるのは分かるんだけどさ、バランスが悪過ぎる。このままだと、西春さんが急に休んだら部全体が回らなくなる」
緑ちゃんを助けると決めてから、心の中にずっといる罪悪感に改めて気持ちが下がる。
部にいる営業アシスタントは全部で9人。大体、営業マン6人に1人の割合だ。
基本的な事務処理は営業自身がやるから面倒な資料整理などの雑用がメインの業務っていうのが建て前だけど、実際には面倒くさがった営業マンが事務処理の仕事を振ってくるから結構忙しい。
そこから最年長の私が抜けたら……後輩の女子社員達の負担を思うと、申し訳なさが胸を重くなって仕方ない。
「いや、申し訳なく思う必要はないよ。西春さんに仕事が集中し過ぎてた今までの状況の方が良くなかったんだし」
「良くない、ですか?」
最年長でベテランである自分へと回って来る仕事が一番多くなって当然だと思っていたから、課長の言葉に首を傾げた。
「うん、良くない。西春さんが仕事出来るのは事実だし、他のアシスタントより仕事量が多くなるのは分かるんだけどさ、バランスが悪過ぎる。このままだと、西春さんが急に休んだら部全体が回らなくなる」