銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
「ふふ。殿下にとても愛されているのね。羨ましいわ。でも、私もこれからは好きな人の側にずっといられるの」

彼女の好きな相手が気になって尋ねる。

「まあ、どんな方なの?」

「とても強くて、何でも手にする力を持っている。そんなお方よ」

心酔するようなシャーロットの目。

きっとその人のことがとても好きなのだろう。

「幸せになってね」

そう声をかけると、彼女は満面の笑みを浮かべた。

「ええ。必ず」

それから、昨日の舞踏会の話になり、シャーロットはオーウェン公爵令嬢について触れた。

陛下との昼食会で私の隣にいたあの公爵令嬢だ。

「そう言えば、彼女舞踏会にはいなかったでしょう?」

シャーロットの問いに「ええ」と相槌を打つ。

「舞踏会の数日前にお茶会があったの。その時、私、彼女の父親であるオーウェン公爵が寺院のオークションの場にいたのを思い出したのよ」
< 200 / 263 >

この作品をシェア

pagetop