銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
「ゴードン達が爆薬を仕掛けたんだ。フィツジェラルド侯爵とその娘や仲間は捕らえた」

シャーロットのことを思い出し、少し胸が痛んだ。

彼女がもし違う人を好きになってたら、違う人生を歩んでいたかもしれない。

「サーロンは海に落ちたし、これで本当に一件落着だな」

「でも……サーロンは生きているかも」

そんな不安を口にすれば、ジェイはじっと海を見据えた。

「ここの海にはサメがいるらしい。この時期、漁師は海に出ないし、まず助からない。俺が海に飛び込んで逃げた時は、運良く漁師が助けてくれた」

彼の説明を聞いて、少しホッとする。

サーロンが生きていれば、また必ずジェイの命を狙ってくるに違いない。

これで、もうサーロンに彼が狙われることはないんだ。

「そうなのね」

小さく相槌を打つ私を見て、ジェイがニヤニヤする。

「いい眺め」
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