オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
副社長室…いやトップにいる人達のいるこの15階に着くと他の階とは全く違う空気に緊張が走る。
副社長室の扉の横では秘書の方が電話をしていた。
さらさらのミディアムボブの髪を耳にかける仕草も着ている服も品がある。
やっぱり副社長の秘書ともなればこのぐらいのハイレベルな人じゃないと務まらないだろうな~~
思わず自分の着ている動きやすく色気のないパンツスーツを見てもうちょっとおしゃれに気を使わなくちゃと反省。
「お待たせいたしました。広報の宮園さんですね?」
「あっ、は、はい。広報の宮園です」
首にかけた社員証を秘書さんに見せると秘書さんは笑顔で頷いた。
きっと私より年下だろう。なのに私の方が完全に落ち着きがなく情けなくなる。
そして部屋にいる副社長に私が来たことを告げ電話を切った。
「どうぞお入りください」
だけど「は~~い」なんて軽く返事できる空気じゃない。
吐き気するほど緊張するのは本当に久しぶりだ。それは副社長が切れ者のイケメンってだけではない。
後藤課長から渡されたこのインタビューの内容だ。
仕事が出来る人だからこんな質問したらきっと怒ってしまうかもしれない内容だからだ。
何で私なのだろう……疑問を抱きながらも
私は扉の前に立ち一度大きく深呼吸をした。
副社長室の扉の横では秘書の方が電話をしていた。
さらさらのミディアムボブの髪を耳にかける仕草も着ている服も品がある。
やっぱり副社長の秘書ともなればこのぐらいのハイレベルな人じゃないと務まらないだろうな~~
思わず自分の着ている動きやすく色気のないパンツスーツを見てもうちょっとおしゃれに気を使わなくちゃと反省。
「お待たせいたしました。広報の宮園さんですね?」
「あっ、は、はい。広報の宮園です」
首にかけた社員証を秘書さんに見せると秘書さんは笑顔で頷いた。
きっと私より年下だろう。なのに私の方が完全に落ち着きがなく情けなくなる。
そして部屋にいる副社長に私が来たことを告げ電話を切った。
「どうぞお入りください」
だけど「は~~い」なんて軽く返事できる空気じゃない。
吐き気するほど緊張するのは本当に久しぶりだ。それは副社長が切れ者のイケメンってだけではない。
後藤課長から渡されたこのインタビューの内容だ。
仕事が出来る人だからこんな質問したらきっと怒ってしまうかもしれない内容だからだ。
何で私なのだろう……疑問を抱きながらも
私は扉の前に立ち一度大きく深呼吸をした。