オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
思いがけないことに私は驚くばかりだった。

出される料理はフレンチのコース料理。

こんな夢みたいな体験は初めてだった。

「すごく美味しかった〜。でも急にどうしたの?何かいいことでもあったんですか?」

「強いて言えば快気祝い?」

そう言えば傷が完治してお祝いをしようと思っていたのに忙しさにかまけて忘れていた。

「気が回らなくてごめんなさい」

謝る私に浩太郎さんは首を横に振った。

「何言ってるんだ。俺がこんなに早く完治したのは遙のおかげだ。君のサポートがあったら仕事もできるってことわかれよ」

だけどそれにしても豪華すぎて恐縮してしまう。

しばらくしてシェフの方たちが片付けを済ませた。

「あの……とても美味しい料理ありがとうございました」

「いえこちらこそありがとうございました。それにして素敵な旦那さんですね」

「え?だ、旦那様?」

驚く私に浩太郎さんが私の手を握る。

「妻への感謝の気持ちなんで」

浩太郎さんまでもが私を妻と呼んだ。

照れ臭くて顔から湯気が出そうになった。
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