オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「あ、あの…これって」
戸惑う私の横で副社長は表情一つ変えず「何って靴買いに決まってるだろ」と当たり前の様に答える。
「いや、そうじゃなくて……なぜに靴を?しかもここって噂に聞くVIPルームですか?」
こういった高級ブランドのブティックにVIPルームというのがあるのは知っていた。でも普通の人は絶対に入れない。
店員がVIP客のためにいろいろと見繕ってそれを客がこの部屋で試着などして買い物をするところだ。
でもなぜに靴なのだ?
「いきなりアクセサリーなんてプレゼントしたってお前どうせ受け取らねーだろ?だから、靴にした。今日のワンピース一応合格だけど、靴との相性は最悪だ」
確かにアクセサリーなんてもらえない。けどこの店の靴だって私の様なOLは頑張ってお金貯めないと買えないぐらい敷居が高いブランドだ。
アクセサリーがだめだからこれと言うようなレベルじゃないしこんな高価の靴は頂けない。
「ですが……やっぱりこんな高価な――」
断ろうと口を開けたらエレベーターからさっき店員さんが何点もの靴を乗せたワゴンを押して入ってきた。
戸惑う私の横で副社長は表情一つ変えず「何って靴買いに決まってるだろ」と当たり前の様に答える。
「いや、そうじゃなくて……なぜに靴を?しかもここって噂に聞くVIPルームですか?」
こういった高級ブランドのブティックにVIPルームというのがあるのは知っていた。でも普通の人は絶対に入れない。
店員がVIP客のためにいろいろと見繕ってそれを客がこの部屋で試着などして買い物をするところだ。
でもなぜに靴なのだ?
「いきなりアクセサリーなんてプレゼントしたってお前どうせ受け取らねーだろ?だから、靴にした。今日のワンピース一応合格だけど、靴との相性は最悪だ」
確かにアクセサリーなんてもらえない。けどこの店の靴だって私の様なOLは頑張ってお金貯めないと買えないぐらい敷居が高いブランドだ。
アクセサリーがだめだからこれと言うようなレベルじゃないしこんな高価の靴は頂けない。
「ですが……やっぱりこんな高価な――」
断ろうと口を開けたらエレベーターからさっき店員さんが何点もの靴を乗せたワゴンを押して入ってきた。