オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「へ~~遥姉の友達だったんだ~」
何も知らない香奈は納得した。
「っていうかなんで香奈がこんなとこにいるの?」
それが一番気になったのだ。
「私?私はこれから友達とここのケーキバイキングに行くの~」
食べる気満々で最上階のレストランを指さす。
それを聞いて香奈と智也は本当に偶然出会ったのだとホッとしている自分がいた。
私はまだ、香奈と付き合って欲しくないと思っている。
智也の幸せを願えない心の狭い女だ。
「遥、彼女は妹さん?」
会話に入ってきたのは浩太郎さんだった。
「あっ!そうです。妹の――」
「初めまして。妹の香奈です。姉がいつもお世話になっております」
香奈は浩太郎さんに満面の笑みで挨拶すると私の方をみてニヤリと笑った。
「こちらこそ。僕は遥さんと結婚を前提にお付き合いさせてもらってます、吉岡浩太郎と申します」
「え?ちょっと浩太郎さん!」
否定しようとすると浩太郎さんは腰に手を回し私にしか聞こえない声で「あいつが元カレなんだろう?だったら俺に合わせろ」と言った。
智也の反応が気になる視線を向けるとかなり驚いた様子だった。
そりゃそうよね。別れて日も浅いのに結婚前提なんて……。
何も知らない香奈は納得した。
「っていうかなんで香奈がこんなとこにいるの?」
それが一番気になったのだ。
「私?私はこれから友達とここのケーキバイキングに行くの~」
食べる気満々で最上階のレストランを指さす。
それを聞いて香奈と智也は本当に偶然出会ったのだとホッとしている自分がいた。
私はまだ、香奈と付き合って欲しくないと思っている。
智也の幸せを願えない心の狭い女だ。
「遥、彼女は妹さん?」
会話に入ってきたのは浩太郎さんだった。
「あっ!そうです。妹の――」
「初めまして。妹の香奈です。姉がいつもお世話になっております」
香奈は浩太郎さんに満面の笑みで挨拶すると私の方をみてニヤリと笑った。
「こちらこそ。僕は遥さんと結婚を前提にお付き合いさせてもらってます、吉岡浩太郎と申します」
「え?ちょっと浩太郎さん!」
否定しようとすると浩太郎さんは腰に手を回し私にしか聞こえない声で「あいつが元カレなんだろう?だったら俺に合わせろ」と言った。
智也の反応が気になる視線を向けるとかなり驚いた様子だった。
そりゃそうよね。別れて日も浅いのに結婚前提なんて……。