高校生の私と猫。
右手を浮かせてパタパタと動かしてみると、
冷たいところとそうでないところがある。


あ、ここは冷たくない

ここは冷たい



『でね!そのとき彼氏が・・・』

『え~~あり得ない~~』
「それはひどいww」

『だよね~~!!』

友達の恋バナを聞きながら、みんなで盛り上がる。



『ところで、はなちゃんさぁ…』

「ん?なになに?」

正面に座っていた家主の子が、
不思議そうに私を見つめた。


『さっきから、な に を 撫 で て る の ?』
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