高校生の私と猫。

五円

練習時間より早く、道場についた日。
木の下にあの白い猫がいた。

ふと、目が合うと、
猫は根元を掘り始めた。


「え?なになに?」

私は好奇心で猫に近づく。

「あ!」

そこには、五円玉が埋まっていた。

「え!!すごい!!」

私は猫の頭を撫でた。

猫は得意気に顔を上げた。

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