高校生の私と猫。

クロ

N子の家では、猫を一匹飼っていた。
名前は “クロ”。

真っ黒でフワフワの毛並み、成猫だが体は小さい。
人見知りで怖がりなので、撫でさせてもらえない。近づくとヒョイッと逃げていく。



リビングのソファには、クロがヨダレを垂らして眠っていた。

「猫もこんな顔して寝るんだぁ…」

クロの隣も空いていたのだが、
起こしたら悪いのでソファの下に座ることにした。


フローリングに体操座りをして、何となく付けたバラエティ番組をボーっと見ていると…



ドンッ!!


背中に衝撃が走った。

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