嘘つきな君
そんな私の表情に気付いた仁美が、不思議そうに首を傾げた。
言ってもいいのかな?
だけど、きっといつかは知る事。
それに知っていてほしい。
どうしようもなくなった時、話を聞いてほしいから。
そう思って、ゆっくりと視線を持ち上げる。
そして、泣き出しそうな気持ちを抑えて笑顔を作った。
「一生なんて、私達にはないんだ」
「……なにそれ。どういう事」
私の言葉を聞いて、仁美は眉根を寄せた。
そうだよね。
意味わかんないよね。
口に出そうとして、ぐっと唇を噛み締める。
どうしてだろう。
こうやって口にする事が初めてだからかな。
頭の中ではいつも考えているのに。
覚悟しているのに。
言葉にする事が、なんだか辛い。
それでも。
「私達の恋には、タイムリミットがあるの」
真っ直ぐに仁美の目を見て、そう言った。