朝、目が覚めたらそばにいて
背中の彼から譲ってもらった千秋先生の小説。
もちろん読み終わっている。
私の予想を超えた物語は、夢の世界へ連れて行ってくれ、恋することを教えてくれる。
ヒロインになり切って切ない思いも味わった。
ヒーローの思いは訳あってヒロインに告げられないもどかしさに鬱々とした気分になった。
しかし結末はハッピーエンド。タイトルの『朝、目が覚めたらそばにいて』を連想させ離れ離れになっていた二人の再会シーンは号泣し、そして暖かい気持ちになったのだ。
私好みの恋愛小説。
これまでにないほど感情移入しヒーローが大好きになってしまった。
だからって千秋先生の作品を持って来てしまうなんて抜けているにもほどがある。
「どうしよう」
集合時間が迫って来て、二人しかいなかったイベントスタッフも数人に増えた。
困った時の沙也加にLINEをしてみる。
が、なかなか既読ならない。
手帳にでもサインしてもらおうか。
いや、ダメだ。
招待状の注意事項にその作家の最新作を持参してくださいと書いてある。
その作品の宣伝なんだから当たり前のこと。
焦って落ち着きのなくバッグの中をゴソゴソと探っている私は、周りから見たら挙動不審で怪しかったのだろうか?
スタッフがチラチラとこちらを見ている。
もちろん読み終わっている。
私の予想を超えた物語は、夢の世界へ連れて行ってくれ、恋することを教えてくれる。
ヒロインになり切って切ない思いも味わった。
ヒーローの思いは訳あってヒロインに告げられないもどかしさに鬱々とした気分になった。
しかし結末はハッピーエンド。タイトルの『朝、目が覚めたらそばにいて』を連想させ離れ離れになっていた二人の再会シーンは号泣し、そして暖かい気持ちになったのだ。
私好みの恋愛小説。
これまでにないほど感情移入しヒーローが大好きになってしまった。
だからって千秋先生の作品を持って来てしまうなんて抜けているにもほどがある。
「どうしよう」
集合時間が迫って来て、二人しかいなかったイベントスタッフも数人に増えた。
困った時の沙也加にLINEをしてみる。
が、なかなか既読ならない。
手帳にでもサインしてもらおうか。
いや、ダメだ。
招待状の注意事項にその作家の最新作を持参してくださいと書いてある。
その作品の宣伝なんだから当たり前のこと。
焦って落ち着きのなくバッグの中をゴソゴソと探っている私は、周りから見たら挙動不審で怪しかったのだろうか?
スタッフがチラチラとこちらを見ている。