ドキドキ同居しています
玄関の扉を開けると、夕食の良い匂いが漂ってきた。

キッチンに入ると、蓮が私の好物をいくつも作ってくれているところだった。


私の気配に気付いた蓮が、お玉を持ったまま振り返って、

「おかえり、茉莉香♪」

天使のほほえみ。


……が、一瞬にして心配そうな顔に。


「茉莉香……首の絆創膏、どうしたの?」

隠し事が苦手な私は、真っ青になって首を押さえてしまう。

すごく不自然。

蓮が近づいてくる。

私は後ずさってしまう。

またもや不自然……。


蓮は私の心を見透かすように、首の絆創膏を剥がした。


首には、くっきりキスマークの跡……。


怒られる?

蓮を見るのが怖くて、ギュッと目をつむってしまう。
< 150 / 179 >

この作品をシェア

pagetop