ドキドキ同居しています
蓮とふたりきりのテーブル。

沈黙を破ったのは、蓮だった。


「……茉莉香と喧嘩して、さびしかった。
仲直りして、また前みたいに仲良くやっていこう?」

私の手を握る蓮。

真剣な表情に、胸がきゅんとなる。


「……私も、蓮と会いづらくてつらかった。
蓮がいないと、私、心から笑えない……。だから……」

「だから?」

「蓮が昨夜、あの子にされたこと、上書きさせて。
あの子と同じことを蓮にしたい」

「じゃあ俺も、間宮くんが茉莉香にしたこと、上書きしてもいい?」

「うん……」

それで本当に仲直りできるような気がした。
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