永遠に叶えたい愛がある。











「紗英…!!!!」








宗平の声が聞こえる。





 
宗平は紗英なんて呼ばないのにね。






夢でも見てるのかな、私。







でも、声が聞こえるのに姿が見えない。










どこにいるの?







ねえ宗平、どこにいるの?




















ーーーーーーーー








「紗英…!」





頭の中でキーンと音が鳴り響く。





「お母さん…」





少しずつ瞼を開くと、真上にお母さんの顔があった。





「もう!びっくりさせないでよ…」





ハンドタオルで目元を押さえながらお母さんが呟く。


 



一体どうなってるの?





少し視線を横に移すと見慣れない天井。





どうやら家で目覚めたわけではなさそうだ。








「先生呼んでくるね」





そう言うと視界からお母さんの姿がなくなった。





先生…?






ここはどこ?







確かめようと起き上がろうと少し体を動かそうとした瞬間。






「いった…」





全身に激痛が走った。








「なんで…?」







「事故にあったのよ」






独り言に対し戻ってきたであろうお母さんの声が聞こえてきた。





「事故?」





「はやちゃんの試合を見に行った帰りに駅前の交差点でね」






勇人の試合?







そうだった。






県予選の決勝戦の後、宗平を見つけてそれで…









「宗平は!?」






「宗平ってここまで付き添ってくれた子かしら…」






「え!?」





「背の高い男の子、紗英のこと知ってそうだったけど…」








やっぱり宗平だったんだ。





私のことを呼び掛けてたのは宗平だった…






「宗平どこ行ったの?」





「“すみません、俺のせいです”って何度も謝って…理由を聞いても教えてくれなかったわ。でも本当に何度も何度も謝って」





俺のせい…?





全然宗平のせいじゃない。




私の不注意だったのに…





「それでお母さんが先生に呼ばれている間にいなくなってて…」






宗平。




どうして。












ねえ、痛いよ。






体なんかよりも心が痛い。















宗平、ごめんね…






















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