曇りのち晴れ
飛ぶにはいきなりがいい。荷物とかは置いて行って重要な物だけ持って行く。

私はユウキの手紙と財布を小さなカバンに詰めてその日飛んだ。



きっと親に莫大な罰金が行く。でも怖く無い。私はふうちゃんの家に転がり込んだ。



飛ぶ事は成功した。今までの事が嘘のようだった。いきなり始まったふうちゃんとの二人暮らし。


「ただいま。」


「おかえり。今日は早かったね」



と言ってももう朝日も登りきっていた。
ボーイの仕事は大変だ。女の子を気遣いその後せっせと掃除をしてやっと帰れる。
ふうちゃんは倒れるように私に抱きつくともう一度

「ただいま」


と言ってキスをした。
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