混 迷

···どういうことだ?


俺は、フラフラと歩きだし
咲空の元に・・・

それを咲空の友人が見つけ
『なんで!あんたがいるのよ!!』
『なあ?咲空は、誰の墓で泣いてるんだ?』
羚のあまりにも悲しげな声に華は・・・

『····咲空が····亡くした····子よ····。。』
『‥‥‥‥さ⋅⋅⋅⋅⋅⋅らの‥?‥』
『そうよ。
あの子を亡くしてからの
咲空は、生きる希望を無くしてしまい・・
大変⋅⋅⋅⋅⋅⋅だった⋅⋅⋅⋅⋅⋅のよ⋅⋅⋅⋅⋅』

『その子は、リョウとの間に
      できた子ですよね?』
と、アル。

その言葉に羚と華は、アルを見た。

アルは真っ直ぐ、咲空をみたまま
『全て、ヒナの企みだったのですよ。
リョウは、気づいていませんがね。』
『何?どういことだ?』
と、羚。
『ひなって、まさかあの女?』
と、華。
『きっと、君が言ってる子だよ。
そして、リョウの異母兄妹。』
『えっ?』
『なぜ、お前が雛を知ってる?』
『あんたが、大学の三年の時に
一緒にいたじゃない。
「愛してるよ。」とか言ってたじゃない。
咲空も私も聞いていたのよ、あの時。
あんた、異母兄妹の子と
付き合っていたの?』
『はあ?』
『リョウとあなた達には、
大きな、食い違いがあるのです。』
『『どんな?』』
「それは・・。」
と、別の男性の声が
「葵?」と、翔。
「だれ?」と、華。

『リョウのもう一人の異母兄弟です。』
と、アルが答えると
「始めまして、
兄がお世話になっています。
吾妻 葵と申します。
吾妻建設会社で
取締役をやっています。」
「えっ、吾妻建設?
       羚の弟?」
「はい。そして雛は私の双子の妹で
兄からしたら腹違いの妹になります。」
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